
答案作成の「基本姿勢」を確認しよう。
答案の原則
答案をつくる際の姿勢として、次のことを意識しておきます。
〈記述答案の原則〉
(1)答案には「これがなければ答えたことにならない」という「核」がある。
(2)答案の「核」は、「本文に書いてある情報」から作成する。
(3)答案の「核」は、「本文のどこを読んだか」がわかるように書く。

このことは、「本文表記のまま書かなければならない」ということではない。
たとえば、
「言葉は、ある物体の身代わりとしてコミュニケーションのリアルにくっきりと立ち現れる」
という「本文表記」があるとして、それを、
「言葉は、ある物体を代替して交流の現場に顕現する」
と表現しても問題ない。
要は、採点者(説明を受け取る側)が、「この答案の〈核〉は、本文のここを読んで作成したんだな」ということがわかるように書かれていることが大切なんだね。
答案に不向きな表現

さて、そのうえで、答案には「説明向きではない表現」というものがあるよ。
代表的には、次の3つ。
(a)むだに長い。(冗長)
(b)たとえである。(比喩)
(c)サンプルである。(例示)

これらの表現は、「あると減点される」というわけではない。したがって、とても長い字数の場合には、入れることもある。
とはいえ、入試現代文の制限字数はたいていそんなに長くないので(一文程度なので)、答案には残さないほうが自然だと考えよう。
たいていの参考書は、次の項目を「ルール化」しているね。
(a)指示語は答案に持ち込まない。(指示対象のほうだけを書く)
(b)比喩は答案に持ち込まない。(比喩に対応する実態のほうだけを書く)
(c)例示は答案に持ち込まない。(サンプルによって言いたいことのほうだけを書く)

これって、逆に言うと、「傍線部」には「指示語」や「比喩的表現」が混入しやすいっていうことなんだろうね。

それらを「解決」していくことが説明する側の仕事になるんだね。

そうだね!
「指示語」は、「答案の内部の語句」を指しているのであればセーフだけど、その場合でも多用は避けたほうがいいよ。