『入試現代文へのアクセス』

『入試現代文へのアクセス』は「基本編」「発展編」「完成編」とあります。

基本編

現代文の「読み方」「解き方」について、根本となる考え方を学ぶことができます。

記述問題の質がよく、解答例も「たしかにこう書くしかない」というものになっていますので、国立を目指す受験生が高1でやり遂げておくことを勧めます。高3なら1学期にやっておきたいです。

発展編

国公立二次試験への貢献度が最も高いのは「発展編」です。

文章の難易度が難関国立レベルであり、それらを素材にした要約のトレーニングもできます。

基礎編と同様のことですが、「記述問題」の設問と解答例の質がたいへんよいので、60字前後の記述問題が出題される大学を受験する人は、高2でやっておくことを勧めます。高3なら夏休み終了までに終えたいです。

完成編

もっともレベルが高いのが「完成編」ですが、他教科にまわす時間も考慮したうえで、「完成編」まで実施するかどうかを検討したほうがいいです。

ここまでのレベルになると、たとえば東大・京大などであれば、実際の過去問題をくわしく解説した本がたくさん出てきますので、志望校にあわせた対策をしたほうがいい場合があります。

また、この「完成編」が最も新しく、「解説」と「解答例」の整合性が甘い設問があります。これは改訂版が出れば修正されると思いますが、現時点では「発展編」の完成度には及びません。