頭括型・尾括型・双括型 【小論文】

頭括型・尾括型・双括型というのは何なの?

ざっくり言うと、

主張(結論)を先に書いて、あとに根拠をつけていくのが「頭括型」

根拠を書いて、あとに主張(結論)を書くのが「尾括型」

最初にも最後にも主張(結論)を書くのが「双括型」

になります。

入試とかの「小論文」はどれで書くのがいいのかな。

根本的にはどれで書いても問題はないです。

小論文には、

(1)問題(主題)
(2)主張(結論)
(3)根拠(理由・例証)

が「ある・・」ことが大切なので、「主張 → 根拠」の順で書いてあっても、「根拠 → 主張」の順で書いてあっても、とにかく区別して書いてあれば大丈夫です。

よく

問題 → 背景 → 解決策

の「3部構成」で書いてあるのを見るけど、あれば「尾括型」なんだね。

そうですね。

問題 → 背景 → 解決策

の場合、「背景」は「問題の原因分析」になりますから、「解決策」という「結論」に対する「根拠」になりますね。「尾括型」です。

でも、英作文とかだと、「言いたいことは先に書け」って言われるよね。

英語だと、「最も言いたいこと」を最初に示すことが普通なので、このなかでいえば「頭括型」がベースになります。「あれこれ論証する前に結論を出しておくスタイル」ですね。

ただ、英語でいうパラグラフ・ライティングだと、最後にも結論を繰り返すのが自然なので、どちらかというと「双括型」です。

どのスタイルで書けばいいのか選べないね。

先ほど「どれで書いても問題ない」と言いましたが、パラグラフを3つ作れるなら、「双括型」が無難ですね。

「頭括型」をベースにしても、「尾括型」をベースにしても、「序論」と「結論」の両方に「結論的意見」が書いてあれば「双括型」といえます。

全部で300字とか、制限字数がとても短くて、パラグラフが1つか2つになるような小論文であれば、「結論的意見」を何回も書くスペースはないので、「頭括型」「尾括型」で十分です。

その場合、「頭括」「尾括」は好きなほうで大丈夫です。

「頭括」「尾括」でどっちが好まれるとかはないの?

どちらでもいいです。

せいぜい「1段落」とか「2段落」とかの小論文の場合、「主張(結論)」が「最初」にしかなくても、「最後」にしかなくても、すぐに目に入るから問題ないです。

「ひとつの段落」はだいたい「150字~200字」くらいになりますので、全体の制限字数が500字くらいあれば、双括型で書くことを基本姿勢にしておきましょう。

それより短い字数で、全体のパラグラフが「2つ未満」になるのであれば、双括型にする必要はないです。