【文法】連体詞

今日は「連体詞」について学びましょう。

やってやるぜ。

どんとこい。

では、まず「連体詞」を定義します。

連体詞の定義

連体詞とは

◆自立語である。   (文節の先頭になる)
◆活用しない。    (語尾が変化しない)
◆必ず体言を修飾する。(必ず体言に係っていく)

「副詞」の場合は「主に用言を修飾する」と言っておきながら、そうではないこともけっこうあったけれど、「連体詞」の場合は、必ず「体言」を修飾するんだな。

そのとおりです。連体詞の後ろには必ず「体言(名詞)」があります。

どんなものがあるんだ。

たとえば、

ある日の暮れ方のことである。

いろんな国がある。

大きな船に乗る。

あの人はたいした人物だ。

といったものです。

「ある」「いろんな」「大きな」「あの」「たいした」といった単語は、「活用しない」ということだな。

でも、「大きな」ってことばは、「大きい」とか「大きく」っていうように変化しないの?

「大きな」と「大きい」は別々の単語だと考えてください。

「大きな」はこのかたちで固まっていて、活用しません。

「大き」は「大きかっ(た)」とか「大き(なる)」といったように語尾が変化しますので、活用する品詞です。

同じように、「小さな」と「小さい」は別々の単語です。

「小さな」はこのかたちで固定されていて、活用しません。

「小さ」は「小さかっ(た)」とか「小さ(なる)」といったように語尾が変化しますので、活用する品詞です。

ポイント

「大きな」は連体詞  「大きい」は形容詞

(「大きな」と「大きい」は違う単語であり、違う品詞である。)

「小さな」は連体詞  「小さい」は形容詞

(「小さな」と「小さい」は違う単語であり、違う品詞である。)

代表的な4つの「型」

ほとんどの連体詞は、語尾が「の」「る」「な」「た」になります。

よく用いられる連体詞については、そこまで数が多くありませんので、覚えてしまうといいですよ。

主な連体詞

ーの型  この その あの どの

ーる型  ある いわゆる あらゆる いかなる 来る(きたる) 去る(さる)

ーな型  大きな 小さな おかしな いろんな

ーた型  たいした とんだ

「ある」とか「来る(きたる)」とか「去る(さる)」とかは動詞じゃないの?

もともとは「動詞」です。

ただ、次のような使い方をしているときは「連体詞」と判断します。

ある日のことです。

来る7月8日から試験が始まります。

去る6月11日に市内大会に出場しました。

この場合の「ある」は「あるひとつの」という意味です。

「来る(きたる」は「未来の」という意味です。

「去る(さる)」は「過去の」という意味です。

ポイント

「あるひとつの」という意味で、直後に体言がある「ある」は「連体詞」である。

「未来の」という意味で、直後に体言がある「来る(きたる)」は「連体詞」である。

「過去の」という意味で、直後に体言がある「去る(さる)」は「連体詞」である。

この4つの型だけ覚えておけばいいか?

ところが、この4タイプに入らないものもあります。

わがチームの勝利だ。(私の・自分の)

あらぬ疑いをかけられる。(いやな・不都合な・事実と違う)

ありし街並みを思い出す。(かつての・昔の)

といった、やや古い言いまわしがそのまま固まった連体詞です。

これも覚えたほうがいいのか?

「わが」「あらぬ」「ありし」くらいは覚えておいて損はないですね。

他にもありますけれど、「古文のような言い回し」があって、それが直後の体言を修飾しているのであれば、「古文のような言い回し」をまとめて「連体詞」と考えることが多いですね。

副詞との違い

ちょっと待った!

え? びっくりしたなもう。

たしか「体言に係っていく副詞」ってあったよね。

ええ。

もっと 
   体言(名詞)  

かなり 
   体言(名詞)

ずっと 
   体言(名詞)

などといった副詞ですね。

でも、「体言を修飾する活用しない自立語」は、「連体詞」なんじゃないの?

たしかにそうだな。

もっと
かなり
ずっと

などという言葉は、もともとの役割は「用言を修飾すること」なので、やはり「副詞」になります。

もっと 近づく
   用言(動詞)


かなり 美しい
   用言(形容詞)

ずっと 静かだ
   用言(形容動詞)

といった使い方ですね。

それが、例外的な用法として、「体言を修飾することできる」ということなのですね。

「もともとの使い方」「主としての使い方」は、「用言を修飾する」ものなので、「もっと」「かなり」「ずっと」などという単語は「副詞」になります。

連体詞を修飾する副詞もある。

さて、いったん「副詞」の話になりましたが、今見たように、「副詞」は「主に用言を修飾する品詞」です。

けれども、

もっと しっかり 練習しよう。
副詞   副詞

といったように、「他の副詞」を修飾する場合もあれば、

ちょっと に 進もう。
副詞   体言

といったように、「体言」を修飾する場合もあります。

このことは「副詞」の回で説明しましたね。

あったな、その話。

今回「連体詞」を説明したから話すんですけれど、「連体詞を修飾する副詞」というものもあるんですよ。

なんだと。

また話がややこしくなった。

副詞は様々な語に係っていくんですね。

♪もっと大きなはずの自分を探す

♪終わりなき旅

Mr.Childrenの名曲「終わりなき旅」ですね。

まさにその

もっと 大きな はずの 自分を 探す
副詞  連体詞 体言

というところですね。

ここでの「もっと」は、「大きな」という連体詞を修飾しています。

「はず」って「体言」なんだな。

「名詞」のところで勉強した「形式名詞」というものですね。

逆に考えてみましょう。

「大きな」という単語は「連体詞」で決定しています

「連体詞」直後の体言に係っていく品詞なので、「大きな」の直後には「体言」があるはずなのです。

その理屈でいうと「はず」は「体言」だということになりますね。