〈記述現代文〉答案の作り方について 基本方針の確認

答案表現の基本方針

特別な場合を除き、以下の①~⑥が基本方針となります。

① 指示語は答案に持ち込まない。(指示対象のほうを書く)

② 比喩は答案に持ち込まない。(実態のほうを書く)

③ 例示は答案に持ち込まない。(一般化する)

④ 傍線部の熟語はそのまま答案に出さない。(言い換える or 補足する)

⑤ 傍線部の熟語は答案に使用できる。(言い換えない

⑥ 客観的かつ一般的な名詞は、その語句そのものを言い換える必要はない。
  (「背中」「旅」「人」「猫」「建物」など)

ここで「答案に持ち込まない」「答案に出さない」とされている表現こそ、傍線が引かれる箇所であり、設問になる箇所です。

補足

①については、答案内を指示する指示語は使用可能です。ただし、多用は避けましょう。

②③④については、基本的には課題文中から「言い換え表現」を拾うことになりますが、適当な語句が存在しない場合、文脈を根拠とし、自身の語彙力で説明します。

⑤については、傍線部と強い連関がある場合、キーワードとしてそのまま取り込むことになります。

⑥については、傍線部内の一般名詞をそのまま使用すると「意味が広すぎる」場合があります。可能な限り、「~としての旅は、」「背中とは~であり、」など、傍線部の文脈に沿って意味を限定するとよいでしょう。

上記の基本方針は、記述答案を書く際の姿勢を可能な限りシンプルにしたものです。

時には例外対応すべき問題もありますが、基本方針を習熟しておくと、応用がききやすくなります。